西純矢(創志学園)。その名前が全国に知れ渡ることとなったのは昨年夏の甲子園だ。前年秋の明治神宮大会で大阪桐蔭(大阪)を破り、優勝候補の一角に挙げられていた創成館(長崎)を相手に16奪三振、無四球完封という圧巻のピッチングで全国デビューを果たして見せたのだ。しかしこの大会、西にとっては悔しい思い出も残るものとなる。続く2回戦ではマウンド上で大きく雄叫びをあげるガッツポーズを球審から注意されたこともあってリズムを崩し、3安打に抑えながら9四死球を与えて逆転負けを喫したのだ。