炎鵬、2場所連続9勝6敗　来場所番付上昇でさらに相撲界の“顔”に　ファンも「一つ上の男になった」

＜大相撲秋場所＞◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

　前頭十一枚目・炎鵬（宮城野）が、前頭十枚目・佐田の海（境川）を下手投げで破り、先場所に続き9勝6敗の勝ち越しで、今場所を終えた。

　幕内で唯一、体重100キロ未満の小兵として日々注目される炎鵬は、初日から大奮闘の相撲内容で、館内の声援もさらに増加。取組前に土俵に上がった時点から大歓声が起こるなど、その大きさは横綱・大関級だった。

　今場所最後の一番では、佐田の海に対し立ち合いに突き押しを見せすると、相手の上体が起きたところ、即座に深く潜り込む理想的な体勢に。強引の出てくる佐田の海を、得意の左下手からの投げで体を入れ替えて、逆転勝ちした。小兵ながら、力強ささえ感じさせる相撲内容に、館内のファンも大興奮。中継していたAbemaTVの視聴者からも「一つ上の男になった」と、その強さに感服する声が寄せられた。

　AbemaTVで解説を務めた元横綱・若乃花、花田虎上は「細かい相撲を取るのではなく、脇を締めて基本の突き押しをする」と、正攻法の戦いぶりを高く評価していた。

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