日本将棋連盟による10月21日週の公式戦は、21日に羽生善治九段と藤井聡太七段が、王将戦挑戦者決定リーグで対戦。両者の対局は2度目だ。23・24日は竜王戦七番勝負の第2局。広瀬章人竜王が勝ってタイに戻すか、豊島将之名人が2連勝を飾るか。主な対局は以下のとおり。
10月21日(月曜日)
竜王戦2組 斎藤慎太郎七段 対 西川和宏 六段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 村山慈明七段 対 本田奎四段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 羽生善治九段 対 藤井聡太七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
将棋界大注目のカード。渡辺明王将(三冠)への挑戦権を争うリーグ戦だが、タイトル通算100期を目指す羽生九段はここまで2連勝。最年少タイトル挑戦・獲得を目指す藤井七段は2勝1敗だ。既に4局を終えた豊島将之名人は2勝2敗の五分。まだ3勝目を挙げた棋士はいないため、本局の勝者がリーグトップに躍り出る。両者の対戦は過去に1度あり、その時は藤井七段が勝利している。持ち時間は各4時間。
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 三浦弘行九段 対 糸谷哲郎八段 (将棋プレミアム・携帯中継)
新人王戦第2局 増田康宏六段 対 高野智史四段 (携帯中継)
マイナビ女子オープン本戦トーナメント 甲斐智美女流五段 対 小野ゆかりアマ (携帯中継)
10月23・24日(水・木曜日)
竜王戦第2局 広瀬章人竜王 対 豊島将之名人 (将棋プレミアム・ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
竜王戦では史上5度目となる「竜王対名人」による七番勝負の第2局。第1局は先手番だった豊島名人が1日目は苦労したものの2日目に挽回し、逆転で先勝した。この勝利で、両者の対戦成績は8勝8敗の五分に。頂上決戦にふさわしい、がっぷり四つの状況になった。昨年、羽生善治九段から奪取に成功した広瀬竜王は、まずシリーズ初勝利を挙げて、タイに戻したいところだ。なお、豊島名人が奪取に成功すると、史上4人目の「竜王・名人」誕生となる。持ち時間は各8時間の2日制で、先手は広瀬竜王。
10月23日(水曜日)
竜王戦5組昇決 阿部光瑠六段 対 大橋貴洸五段 (携帯中継)
王位戦予選 深浦康市九段 対 本田奎四段 (携帯中継)
王位戦予選 谷川浩司九段 対 鈴木大介九段 (携帯中継)
王位戦予選 井上慶太九段 対 中田功八段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 藤井猛九段 対 井出隼平四段 (携帯中継)
女流王将戦第2局 里見香奈女流六冠 対 西山朋佳女王 (将棋プレミアム)
ヒューリック杯清麗戦予選 安食総子女流初段 対 石本さくら女流初段 (携帯中継)
10月24日(木曜日)
竜王戦4組昇決 千田翔太七段 対 佐々木慎六段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 浦野真彦八段 対 澤田真吾六段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 浦野か澤田 対 竹内か今泉 (携帯中継)
ヒューリック杯清麗戦予選 真田彩子女流二段 対 山口仁子梨女流2級 (携帯中継)
10月25日(金曜日)
王位戦予選 阿久津主税八段 対 岡崎洋七段 (携帯中継)
王位戦予選 上村亘五段 対 西山朋佳女王 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 羽生善治九段 対 佐々木大地五段 (AbemaTV・携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦一次予選 石井健太郎五段 対 高野智史四段 (携帯中継)
10月26日(土曜日)
順位戦A級 広瀬章人竜王 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
叡王戦本戦 佐藤秀司七段 対 青嶋未来五段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
日本シリーズ準決勝 渡辺明三冠 対 三浦弘行九段 (AbemaTV・携帯中継)
現役最強の呼び声高い渡辺三冠が、JT杯覇者として2年連続の決勝進出を目指す。昨年度含め優勝2回、準優勝1回と、将棋界のトップ12が集まる早指し戦でも結果を残している。対する三浦九段も、2015年度の大会では優勝経験があり、今年度は藤井聡太七段、豊島将之名人という2人を倒して勝ち進んだ。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒、他に各5分の考慮時間がある。
(写真提供:日本将棋連盟)