日本将棋連盟による11月11日週の公式戦は、王将戦挑戦者決定リーグが終盤戦に。最年少タイトル挑戦・獲得に注目が集まる藤井聡太七段は14日に登場し、久保利明九段と対戦。勝てば、最終局で挑戦権をかけて広瀬章人竜王との一騎打ちが決まる。また17日には、早指し戦・将棋日本シリーズJTプロ公式戦の決勝がある。主な対局は以下のとおり。
11月11日(月曜日)
竜王戦6組昇決 高野智史四段 対 井出隼平四段 (携帯中継)
竜王戦6組昇決 杉本和陽四段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
叡王戦本戦 斎藤慎太郎七段 対 古森悠太四段 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 羽生善治九段 対 三浦弘行九段 (将棋プレミアム・携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 久保利明九段 対 糸谷哲郎八段 (将棋プレミアム・携帯中継)
11月12日(火曜日)
王位戦予選 宮田敦史七段 対 青嶋未来五段 (携帯中継)
ヒューリック杯清麗戦予選 渡部愛女流三段 対 香川愛生女流三段 (携帯中継)
11月13日(水曜日)
竜王戦5組昇決 金井恒太六段 対 都成竜馬五段 (携帯中継)
順位戦B級2組 中村太地七段 対 杉本昌隆八段 (AbemaTV)
順位戦B級2組 丸山忠久九段 対 澤田真吾六段 (携帯中継)
順位戦B級2組 藤井猛九段 対 井上慶太九段 (携帯中継)
順位戦B級2組 大石直嗣七段 対 中田宏樹八段 (携帯中継)
11月14日(木曜日)
順位戦A級 羽生善治九段 対 広瀬章人竜王 (AbemaTV・携帯中継)
豊島将之名人への挑戦権をかけた10人総当たりのリーグ戦。広瀬竜王は3勝1敗、羽生九段は2勝2敗の成績だ。現在、渡辺明三冠が無傷の5連勝で単独トップに立っており、周囲からすれば独走は許したくない状況だ。羽生九段は既に渡辺三冠との対局を終えており、今後はとにかく星を落とさず追走したいところ。広瀬竜王は6回戦に直接対決が控えている。本局の持ち時間は各6時間。先手は広瀬竜王。
順位戦B級1組 阿久津主税八段 対 郷田真隆九段 (携帯中継)
順位戦B級1組 行方尚史八段 対 畠山鎮八段 (携帯中継)
順位戦B級1組 斎藤慎太郎七段 対 千田翔太七段 (携帯中継)
順位戦B級1組 山崎隆之八段 対 菅井竜也七段 (携帯中継)
順位戦C級2組 高見泰地七段 対 上村亘五段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 久保利明九段 対 藤井聡太七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
7人総当たりによるリーグ戦。最年少タイトル挑戦が期待される藤井七段は現在3勝1敗と好位置につけている。残る対局は2局で、自身の最終戦は4勝1敗で暫定首位に立つ広瀬章人竜王。本局で久保九段に勝てば、最終戦は4勝1敗同士で挑戦権をかけた大一番になる。一方、敗れた場合には広瀬竜王に勝って2敗に並んだ場合は、よくてもプレーオフ、他の棋士の状況によっては挑戦権を逃すことが確定するケースもある。
リコー杯女流王座戦第2局 里見香奈女流五冠 対 西山朋佳女流二冠 (携帯中継)
11月15日(金曜日)
順位戦A級 稲葉陽八段 対 木村一基王位 (AbemaTV・携帯中継)
王位戦予選 戸辺誠七段 対 三枚堂達也七段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 豊島将之名人 対 糸谷哲郎八段 (将棋プレミアム・携帯中継)
11月16日(土曜日)
ヒューリック杯清麗戦予選 矢内理絵子女流五段 対 甲斐智美女流五段 (携帯中継)
11月17日(日曜日)
日本シリーズ決勝 渡辺明三冠 対 広瀬章人竜王 (AbemaTV・携帯中継)
タイトル三冠かつ、勝率も8割に達している渡辺明JT杯覇者が、連覇をかけて決勝に登場する。過去2度制したことがある同棋戦だが、連覇の経験はなし。見事連覇となれば直近では2012年度、2013年度に久保利明九段が達成して以来となる。対する広瀬竜王は、初の決勝進出。優勝を果たせば、2009年に優勝した新人王戦以来2度目の棋戦優勝となる。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、他に各5分の考慮時間という超早指し戦。先手・後手は振り駒で決まる。
(写真提供:日本将棋連盟)