日本将棋連盟による12月2日週の公式戦は、3日に順位戦C級1組の対局で藤井聡太七段が登場。昇級に向けて開幕7連勝なるか。6日には竜王戦七番勝負の第5局が行われる。3勝1敗とリードしている豊島将之名人が勝てば、史上4人目の「竜王・名人」が誕生する。主な対局は以下のとおり。
12月2日(月曜日)
順位戦A級 羽生善治九段 対 糸谷哲郎八段 (AbemaTV・携帯中継)
今期の順位戦は参加10人が全て5局を終え、渡辺明三冠が唯一の5連勝で単独トップ。名人挑戦権に最も近い場所にいる。4勝1敗の広瀬章人竜王、2人いる2敗勢までの4人が挑戦候補か。一方、残留争いも今後は熾烈。羽生九段、糸谷八段、ともに2勝3敗でさらに負けが続くようであれば、下位2人の降級圏内に足を突っ込みかねない。どちらの棋士もまずは星を五分に戻して、安全圏に入りたい。持ち時間は各6時間で先手は糸谷八段
王座戦一次予選 小倉久史七段 対 高野智史四段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 広瀬章人竜王 対 本田奎四段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 佐々木大地五段 対 丸山忠久九段 (携帯中継)
12月3日(火曜日)
叡王戦 渡辺明竜王 対 佐藤天彦九段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
順位戦C級1組 千葉幸生七段 対 佐々木勇気七段 (携帯中継)
順位戦C級1組 北島忠雄七段 対 佐藤和俊七段 (携帯中継)
順位戦C級1組 塚田泰明九段 対 石井健太郎五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 船江恒平六段 対 藤井聡太七段 (AbemaTV・携帯中継)
今期の順位戦では開幕から6連勝と絶好調の藤井七段。タイトル戦の挑戦者決定リーグ、本戦トーナメントなどでトップ棋士と激戦を続けた甲斐もあってか、順位戦C級1組では着実に白星を積み重ねている。残り4局で勝利、10戦全勝であれば文句なしでB級2組に昇級。ただし1敗した場合、他の2人の全勝棋士(佐々木勇気七段、石井健太郎五段)とは直接対決がないため、上位2人に自力で入る可能性がなくなるというシビアな状況でもある。持ち時間は各6時間で先手は船江六段。
順位戦C級1組 小林裕士七段 対 都成竜馬六段 (携帯中継)
12月4日(水曜日)
王位戦予選 三浦弘行九段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 飯島栄治七段 対 阿部光瑠六段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦第4局 里見香奈女流王座(五冠) 対 西山朋佳女流二冠 (携帯中継)
12月5日(木曜日)
順位戦B級1組 斎藤慎太郎七段 対 深浦康市九段 (携帯中継)
順位戦B級1組 行方尚史九段 対 松尾歩八段 (携帯中継)
順位戦B級1組 屋敷伸之九段 対 菅井竜也七段 (携帯中継)
順位戦B級1組 谷川浩司九段 対 永瀬拓矢二冠 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 郷田真隆九段 対 佐々木大地五段 (AbemaTV・携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 佐藤康光九段 対 野月浩貴八段 (AbemaTV・携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 郷田か佐々木 対 佐藤か野月 (AbemaTV・(携帯中継)
12月6・7日(金・土曜日)
竜王戦第5局 広瀬章人竜王 対 豊島将之名人 (読売新聞オンライン・将棋プレミアム・ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
開幕から3連勝した豊島名人が一気に奪取するかと思われたところ、広瀬竜王が第4局で勝利、意地を見せた。豊島名人の3勝1敗という優位は変わらないが、大逆転での初防衛に望みをつないだ格好だ。両者の対戦成績は19回で豊島名人の10勝9敗。力が拮抗しているだけに、見た目の星勘定以上に、もつれるシリーズになる可能性もある。持ち時間は各8時間の2日制で、先手は豊島名人。
12月6日(金曜日)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 佐藤天彦九段 対 石井健太郎五段 (AbemaTV・携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 三浦弘行九段 対 佐藤秀司七段 (AbemaTV・携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 佐藤天か石井 対 三浦か佐藤秀 (AbemaTV・携帯中継)
(写真提供:日本将棋連盟)