ATP(男子プロテニス協会)が主催する国別対抗戦『ATPカップ』が開幕した。今大会で注目されているのは選手だけではない。各国のキャプテンとしてベンチに座るレジェンドたちだ。中でも熱い視線を浴びているのがロシアのキャプテン、マラト・サフィンである。
2つのグランドスラム・タイトルを持つ元王者。レジェンドたちが競う『ATPチャンピオンズツアー』などに出場するものの、特定の選手のコーチや、ロシア代表の監督やコーチを務めるなど指導者としての顔は見られなかった。ロシアのナンバーワン、ダニール・メドベージェフはそんなサフィンにキャプテンを依頼。「僕を選んでくれたことに感謝だね。こんな最高のイベントに関わるチャンスを逃す手はないよ」というサフィンは二つ返事で承諾したという。