将棋の順位戦A級8回戦が1月29日に行われ、既に名人挑戦を決めている渡辺明三冠(35)が糸谷哲郎八段(31)に117手で勝利した。渡辺三冠は今期無傷の8連勝で、昨期B級1組での12戦全勝と合わせ20連勝を達成。史上4人目となるA級での全勝優勝にも、あと1つと迫った。
8つあるタイトルのうち3つを保持し、現在の将棋界を引っ張る渡辺三冠は、角換わりから向飛車を採用した糸谷八段に、中盤まで押され気味だったが、終盤に入ったところで、一瞬の隙を逃さず一気に優勢に。その後は、どんどんと差を広げて勝ち切った。