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 彼のように自慰行為を断とうとする人は世界中で増えているという。アメリカの掲示板サイトでは、「NoFap」と呼ばれる、禁欲を進めるコミュニティーが生まれ、55万人以上の人々が参加しているという。しかし、本当に効果はあるのだろうか。

 男性の性機能障害や不妊症に35年携わってきた川崎医科大学の永井敦教授は、「射精しすぎると頭が悪くなる、禿げやすくなる、ニキビができると」といった言説を「全くのデマだ」と退け、加藤さんの「目覚めが良くなる、やる気が出る」という主張についても、「本人が言われることは正しいかもしれないが、個人の感想だ」と話す。

 それどころか、永井教授は「医学的には問題があると思う」と指摘する。「ハーバード大学公衆衛生学教室による、アメリカ人男性を約20年間追跡した調査によれば、射精の回数が多ければ多いほど前立腺がんになりにくかったという結論が出ている。つまり、精液を溜めるということはあまり良いことではないと考えられる」。

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 また、男性不妊治療手術で日本有数の実績を持つパイオニアである獨協医科大学埼玉医療センターの岡田弘医師は、「妊活する上では禁欲に注意が必要だ」と話す。「最近わかってきたことだが、精子の運動性が下がってしまう。何よりもDNAそのものが損傷を受けた精子の割合が増えてしまうということが分かってきた。長期間の禁欲は良くない」。

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