貫禄の8連覇!渡辺明棋王が防衛成功 本田奎五段の挑戦に3勝1敗/将棋・棋王戦五番勝負
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 将棋の棋王戦五番勝負の第4局が3月17日に行われ、渡辺明棋王(王将、棋聖、35)が本田奎五段(22)に96手で勝利、成績を3勝1敗とし同タイトル8連覇を達成した。

▶映像:渡辺明棋王が8連覇

 第1、3局を渡辺棋王が制して迎えた第4局は、矢倉模様から進行。中盤までは互角の勝負に見えたが、膠着状態から抜け出すと形勢は一気に渡辺棋王に。実質的なデビュー年度で挑戦まで駆け上がった新鋭・本田五段に反撃の機会を許さない完勝で、貫禄の防衛を果たした。

 対局後、渡辺棋王は「序盤は分からないところが多いと思って指していました」と本局を振り返ると、シリーズ全体については「2局目が完敗してしまったんで、3局目から立て直せるかどうかを課題としてやっていました。そのあたりがうまくいったかなというところです」。8連覇には「ここまで来るのは大変だったですし、1つ伸ばすのも大変なので、気付いたら『8』というところまで来ていた感じ」と、“長期政権”について感慨深げだった。

 また、感想戦後に行われた渡辺棋王のインタビューは、以下のとおり。

 本田さんとは初手合で、かなり手探りな状態で始まるシリーズだとは思っていました。1、2局とやってみて、ある程度感触はつかめたと思うので、3局目以降は対策を立て直して、結果的にはうまくいったかなというところです。(本田五段は)勢いがあるので、かなり警戒しないといけないと思っていました。(春からの名人戦に向けて)1月からタイトル戦が始まって、どれもリードを広げられず、どれも苦しい展開でしたが、1つ大きな結果が出せたので、防衛戦2つやっていると、1つ結果が出るまで大変な思いをしますので、今日は結果が出てよかったです。年度内、タイトル戦も大きいところが残っていますので、春以降のことはそれから考えたいですね。考えるといっても2週間ぐらいしかないですけど、そういう意味でも今日は大きいです。本当に年度末までやっていると苦しいので、今日は勝ちたい一戦でした。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)

▶映像:棋王戦 五番勝負 第四局 渡辺明棋王 対 本田奎五段

渡辺棋王、8連覇!
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藤井聡太七段 最年少タイトル獲得に向けた王位戦リーグ戦! 対 上村亘五段
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