「リーダーが勝負弱かったばかりに、若手の活躍の場がなくなって申し訳ない」豊島将之竜王・名人が敗れて見せた“先輩魂”/将棋・AbemaTVトーナメント
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 普段は穏やかで物静かな将棋界のトップ棋士から、聞き慣れない言葉が生まれた。「リーダーが勝負弱かったばかりに、若手の活躍の場がなくなって申し訳ない」。将棋の豊島将之竜王・名人(29)が、反省と後輩2人への謝罪を口にした。

▶映像:豊島将之竜王・名人、無念の一局

 豊島竜王・名人がそんな言葉を発したのは、4月25日に放送された、超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Aリーグ・プレーオフ。勝てば決勝トーナメント進出、負ければ予選敗退という大一番で、三浦弘行九段(46)に102手で敗れた。三浦九段もタイトル歴があり順位戦A級という実力者。竜王・名人とはいえ、時には敗れることもあるが、チームメイトの佐々木勇気七段(25)、斎藤明日斗四段(21)という2人の活躍の機会を消してしまったことに、先輩としての思いがこぼれた。

 「GOOD BOYS」と名付けたチームは、豊島竜王・名人が竜王位を獲得した際、鹿児島・指宿まで駆けつけてくれた2人を、ドラフト会議で指名して生まれたもの。「本当に3人で楽しくやれていた」こともあり、なかなかトップ棋士との対戦に恵まれない仲間2人に、非公式戦とはいえ活躍し、経験を積んでほしいという思いを抱いていた。

 普段は個人戦であり、対局に敗れても出てこないようなコメントが見られるのが、今回のプロ将棋界初となる団体戦の特徴。勝っても負けても冷静な豊島竜王・名人から出てきた言葉は、将棋界を背負い、後輩を導くことも役目であるという“先輩魂”が滲み出たものだった。

◆第3回AbemaTVトーナメント

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

 豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)

ABEMA/将棋チャンネル)

▶映像:豊島将之竜王・名人、無念の一局

リーダー同士の一番勝負!勝者のチームが本戦進出決定!
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▶映像:菅井竜也八段がまさかの“作戦無視”した第1局

菅井八段の作戦無視にチームメイトも爆笑
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