対局中の凛とした表情とはガラリと変わった17歳の笑顔に、ファンが大喜びだ。将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が、永瀬拓矢二冠(27)、増田康宏六段(22)とともに、番組企画に登場。将棋と離れた内容に、普段は見せない笑顔を振りまいた映像に、視聴者から「尊いってこういう時に使うのか!」「ほのぼのしてて癒やされました」という声が相次いだ。
藤井七段は、プロ将棋界初の団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」に永瀬二冠、増田六段と同じチームで登場。第1回、第2回と個人戦で連覇しており、チームメイトも強力ということもあってか、ドラフト会議直後から優勝候補の筆頭とする関係者、ファンも多かった。
戦いを前に集まった3人は、永瀬二冠の好物であるバナナに関する暗記クイズに挑戦。棋士といえば、自分だけでなく他の棋士の将棋も覚えていることから、その暗記力に驚かされることも多い。バナナについては1年ほど食べていないという藤井七段だったが、問題として10種類用意されたのを見ると「バナナに違いがあるとは知らなかったです」と微笑んだ。
10種類を手分けして覚えることになったが、あまり興味を持ったことがなかったのか「最難関ですね」とポツリ。続いて「向きと本数で」と、バナナをシルエットで覚える戦法に出た。結局、3種類が藤井七段の担当になったが、ここでは秀でた記憶力を発揮。永瀬二冠、増田六段が危うく不正解となるシーンがあったところ、3種類とも見事に答えると、2人からは「さすがです」「すごい!」という声が飛んだ。
瞬時に覚える記憶力も魅力だが、ファンの心を鷲掴みにしたのは、その笑顔だ。対局時ともなれば、ひたすら真剣に盤と向き合い、苦戦時には悩ましい様子を見せることもあるが、この日はリラックスモードなのか終始笑顔。戦いを離れれば、他の17歳と変わらないといった様子が好評だったようで、ネット上では「愛しさで溶けます」「お宝映像です」「神動画!!!」という感想が多数寄せられていた。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。
◆出場チーム&リーダー
豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネルより)