将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)の、2つ目のタイトル挑戦がスタートだ。7月1日、王位戦七番勝負の第1局が愛知県豊橋市「ホテルアークリッシュ豊橋」で午前9時から始まった。木村一基王位(47)は昨期、史上最年長で初タイトルを取った棋士。最年少でのタイトル獲得を目指す藤井七段との「最年長VS最年少」の対決となった。
藤井七段は先月4日にヒューリック杯棋聖戦で最年少でのタイトル挑戦を決めると、続く五番勝負では渡辺明棋聖(棋王、王将、36)に2連勝。一気にタイトル獲得に王手をかけている。並行して行われた王位戦挑戦者決定戦でも永瀬拓矢二冠(27)に勝利し、2つ目のタイトル挑戦権を獲得。最年少記録だけでなく、一気に二冠獲得の期待も膨らんでいる。
若き天才を迎え撃つ木村王位は昨期、46歳3カ月という最年長でのタイトル獲得を成し遂げた“中年の星”。豊島将之竜王・名人(30)との七番勝負でフルセットまでもつれ込んだ激闘に、多くのファンも感動し、獲得直後のインタビューでは本人も感極まり、涙した。
最年長記録を作ったベテランと、最年少記録を目指す若手との年齢は30歳差。将棋界にも世代交代の流れが強まる中、40代唯一のタイトルホルダーに17歳の藤井七段がどんな戦いを繰り広げるか。
本局の持ち時間は各8時間の2日制。振り駒の結果、先手は藤井七段。第2局以降は、先手・後手が今後に入れ替わり、最終局までもつれ込んだ際は再度振り駒で決める。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。