将棋の王位戦七番勝負の第1局が7月1、2日に行われ、木村一基王位(47)が挑戦者の藤井聡太七段(17)に95手で敗れた。対局後、木村王位は「一方的な感じになってしまった」と振り返った。年齢にして30歳差という点でも注目を集めた一局だったが、持ち味である受けでも藤井七段の猛攻をしのぎ切れなかった。
▶中継:藤井聡太七段、初戦勝利!受け巧者・木村一基王位を攻め切り勝ち
昨期、史上最年長の46歳3カ月で初タイトルを獲得し“中年の星”として注目を集めた木村王位だが、今回は史上最年少でのタイトル獲得記録更新を狙う藤井七段の挑戦を受ける立場に。後手番で始まった対局は、藤井七段が得意とする角換わりの出だしから、積極的な攻撃に対して持ち味である受けで対抗する展開となった。
終始押され気味ながら、1手のミスを許さないカウンターがある指し回しを見せ続けたものの、藤井七段の確実な寄せに攻防手を放つことができず、逆転する機会もないまま押し切られる格好となった。
対局後、木村王位は「藤井さんが角換わりを得意にされているので、ちょっとやってみようかなと思っていました。どこかで対応をはっきり間違えた気がする。封じ手のところは苦しい上に変化のしようがなくて、一方的な感じになってしまったかなという気がします」と常に苦しい展開だったと語ると、「結構頑張ったつもりだったんですが、鋭い寄せだったのかなと思います」と、藤井七段の攻撃を讃えていた。
王位戦の第2局は13、14日に北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)