将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が7月14日、北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われている王位戦七番勝負の第2局で、2日目を迎えた。前日13日、初めて行った封じ手(40手目)が開封され、現タイトル保持者である木村一基王位(47)の手番で、対局は再開。早々と終盤に突入した第1局とは異なり、じっくりとした進行になっている第2局は、どちらが制するか。
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第1局を藤井七段が制して迎えた第2局は、先手番の木村王位が得意の相掛かりを採用。棋士による特色が出やすい戦法なこともあってか、序盤から両者、じっくりと持ち時間を使う展開に。藤井七段は28手目を指すのに、持ち時間で1時間25分、間に入った昼食休憩を含めれば、2時間25分をかけた。局面は中盤戦に入っており、形勢はほぼ互角と見られている。現地で検討している棋士の間では、ここ数手の選択によっては、一気に形勢が傾く可能性もあるという。
藤井七段は、同時期に行われているヒューリック杯棋聖戦五番勝負で、現在2勝1敗とタイトル奪取に王手。渡辺明棋聖(棋王、王将、36)との第4局は、中1日置いて、16日に行われる予定だ。王位戦、棋聖戦ともに、タイトル奪取に成功すれば、屋敷伸之九段(48)が持つ最年少でのタイトル獲得記録、18歳6カ月を更新することができる。一気に二冠達成となれば、最年少での八段昇段という新たな記録更新にもなる。
本局の持ち時間は各8時間の2日制。終局は夕方から夜になる見込み。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)