突如、将棋界では見たことがない全力応援が始まった。プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメントで、チーム渡辺の渡辺明二冠(36)、近藤誠也七段(23)、石井健太郎六段(28)が登場。9本勝負の第1局を、最若手の近藤七段が出場することに決まると、渡辺二冠が両手に持ったアイドル風うちわを叩いて「もってこい、もってこい、誠也!もってこーい!」と応援。直後から、ABEMAの視聴者コメント欄が爆笑の渦に引き込まれた。

▶中継:渡辺二冠、アイドル風うちわで全力応援「もってこーい!」

 緊張の第1局を前にしても、和やかな雰囲気で話していたチーム渡辺の3人。いきなりチーム糸谷のリーダー・糸谷哲郎八段(31)が登場してきたこともあり、裏をかかれた形になったが、慌てる様子もなく士気を高めていた。1分の作戦会議も残りわずかとなったところ、渡辺二冠がすっと取り出したのが、アイドル風のうちわ。チームのサブネームになっている「所司一門」のとおり、3人の師匠・所司和晴七段(58)のものまであり、この時点で視聴者からは「師匠があるw」「所司先生w」と笑いが起きていた。

 これだけでもインパクト十分であったが、ここからが本番だった。渡辺二冠は「初戦ということで、景気づけに近藤誠也の応援をしたいと思います。せーの!」と音頭を取ると、後に続いたのはプロ野球・広島の応援団が選手に向けて送る「もってこいコール」だった。「もってこい、もってこい、誠也!」と3回繰り返し、最後には「もってこーい!」と伸ばしてフィニッシュ。やや気後れしたのか石井六段は小声だったが、渡辺二冠は作戦室に響き渡る大ボリューム。タイトル25期を誇る大先輩の思わぬ行動に、当の近藤七段もたじたじに。「これは照れるw」「超ウケる」といったコメントも寄せられた。

 ファンの多くは気づいていたが、広島で「誠也」と言えば、日本代表の4番も任される鈴木誠也。この「誠也つながり」を意識しての応援という“奇手”に、応援が終わった後も「ナベのサービス精神よ!」「素晴らしい!」「もう勝ちでええわ」「ナベの株が爆上げ」と、絶賛のコメントは止まなかった。

◆第3回AbemaTVトーナメント

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。

◆決勝トーナメント進出チーム

 チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷

(ABEMA/将棋チャンネルより)

「もってこい、もってこい、誠也!」
ABEMA
全身黒の渡辺二冠ファッション
ABEMA