渡辺明二冠、終盤一気の寄せで2勝目 豊島将之名人下し2勝2敗のタイに/将棋・名人戦七番勝負
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 将棋の名人戦七番勝負第4局が7月27、28日に東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われ、挑戦者の渡辺明二冠(36)が豊島将之名人(竜王、30)に101手で勝利し、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻した。1日目から激しい展開になった一局は、終盤に入ってから豊島名人の一手を契機に、形勢が大きく渡辺二冠へ。チャンスを逃さず、一気に寄せ切った。

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 先手の渡辺二冠が得意の矢倉を選択すると、豊島名人も応じて相矢倉の出だしに。1日目の午前中から大駒の交換、さらに打ち込みなど派手な攻防が繰り広げられたが、その後は長考合戦に。持ち時間では渡辺二冠が大きくリードして1日目を終えた。

 2日目に入って先にリードを奪ったのは豊島名人。中盤から終盤にかけて有利に対局を進めていたが、難解な終盤で豊島名人の一手が、勝敗を大きく左右する結果に。好機を得た渡辺二冠も、間違えれば再逆転を許すような細い道筋ながらミスすることなく、勝利に向かって一直線。一局通じて十分に蓄えていた持ち時間も功を奏した。

 対局後、渡辺二冠は「2日目の指し手はわからないところはあったんですが、全体的には手が狭い将棋でした。(2勝2敗には)タイに戻すことができたので、後半戦も力いっぱい頑張りたいと思います」と語った。

 第5局は8月7、8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われる。先手は豊島名人。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第78期 名人戦七番勝負 第四局 2日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠
第78期 名人戦七番勝負 第四局 2日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠