将棋の藤井聡太二冠(18)が10月5日、王将戦挑戦者決定リーグ2回戦で豊島将之竜王(叡王、30)と午前10時から対局を開始した。藤井二冠は、豊島竜王と過去5戦して全て敗戦。驚異的な勝率を誇る天才棋士にとって、プロ入り以来立ちはだかる壁となっている。渡辺明王将(名人、棋王、36)への挑戦権、最年少での三冠・九段昇段に向けて、難敵の先輩棋士とどう戦うか。
今年度、棋聖、王位と続けてタイトルを奪取し、八段にも昇段した藤井二冠。公表分の通算成績でも228局で191勝37敗、勝率0.8377と、圧巻の数字を残しており、プロ入りから4年が経過したが、年間50勝近いペースで勝ち続け通算200勝も迫ってきている。通算で37敗しかしていないことには関係者、ファンも驚きだが、このうち5つが豊島竜王によるものというのが注目だ。
直近の両者の対戦は、9月12日に行われた将棋日本シリーズ JTプロ公式戦で、この時は横歩取りの戦型から、後手番の豊島竜王が快勝した。
本局の持ち時間は各5時間。先手は豊島竜王。戦型は相掛かりになった。
(写真提供・日本将棋連盟)