将棋の藤井聡太二冠(18)が10月5日、王将戦挑戦者決定リーグ2回戦で豊島将之竜王(叡王、30)に敗れた。藤井二冠は、これで豊島竜王との対戦成績が、未勝利の0勝6敗。リーグ戦でも0勝2敗となり、今期中の三冠&九段昇段は厳しくなった。
今期、棋聖、王位と一気に2つのタイトルを獲得し、渡辺明名人(棋王、王将、36)、豊島竜王に次ぐ、序列3位まで駆け上がった藤井二冠だが、これまで豊島竜王には非公式戦では勝利したことがあるものの、公式戦では5局全てで敗れていた。
相掛かりで始まった本局は、両者とも厳しい攻めの応酬となる見応えある一局に。最終盤に入っても形勢が一手ごとに大きく形勢が揺れ動くぎりぎりの攻防が続いたが、わずかのところで強大な先輩棋士を乗り越えられず“6度目の正直”はならなかった。
(写真提供・日本将棋連盟)