プロ将棋界の構造の基礎となっている順位戦。上はA級から下はC級2組まで、どこかのクラスに所属し、月に1局ほどのペースで対局を重ねる。この順位戦に参加しないのは、フリークラスの棋士と名人だけだ。プロ入りから丸20年を迎えた年に、初挑戦で名人の座についた渡辺明名人(棋王、王将、36)も、初めて「順位戦を戦わない日々」を送り始めている。各棋戦で活躍する超一流棋士だが、やはりベースとして戦ってきた順位戦がないというのは、少し勝手が違うようだ。