14日にPayPayドームで行われたソフトバンクとロッテのCS第1戦。ロッテが1点リードして迎えた6回1死一、三塁の場面でソフトバンク牧原のセカンドゴロを捕球した中村奨が一塁走者のデスパイネにタッチ。すかさず一塁に送球したが、これを井上が落球。その隙に本塁をうかがっていた三塁走者のグラシアルが本塁に突入し、ヘッドスライディングで見事に生還。３－３の同点に追いついた。
「グラシアルの判断はよかった。（ベンチでがっくりした様子をみせた先発の）美馬の気持ちも、かなり分かります」
そのように話したプロ野球解説者の里崎智也氏は続けて、CSでソフトバンクに勢いをつけることになったこのシーンを次のように解説し始めた。
「一番よかったのは、ファーストランナーのデスパイネ。（一、二塁間の）途中で止まったのが良かった。グラシアルも諦めないで準備をしていたことが好走塁を呼びました。」
一方、自身の古巣・ロッテについては「井上は捕るだけでよかった。捕ったらダブルプレーで終わっていた。これが捕れない。捕れていたら、ひょっとしたらロッテが…初戦を勝っていたかもわからない。そんなに難しいプレーではないはず。中村もこぼれた球を必死でホームに投げましたけど…」と悔しそうに話した。さらに落球シーンをリプレイで見た里崎氏は「これ捕ってたら、勝ってましたよ。それくらいの流れがありましたよ、ロッテに」と繰り返し、CSの行方を占う重要な初戦でのポイントであったと指摘した。（ABEMA『バズ！ パ・リーグ』）
