豊島将之竜王、大激戦制し2020年勝利締め 羽生善治九段は残留へ試練の2021年に/将棋・順位戦A級 将棋羽生善治,豊島将之 2020/12/26 00:57 拡大する 将棋の順位戦A級6回戦が12月25日に行われ、豊島将之竜王(30、叡王)が羽生善治九段(50)に128手で勝利した。両者ともに2020年最後の対局だったが、豊島竜王は渡辺明名人(棋王、王将、36)への挑戦権争いに食らいつく4勝目(2敗)。一方の羽生九段は28期連続で守っているA級以上の維持に黄色信号が灯る4敗目(2勝)となった。【動画】豊島竜王が羽生九段の勝利 名人挑戦権争いに追走 10月から12月にかけて行われた竜王戦七番勝負でも熱戦を繰り広げた両者だったが、今年は豊島竜王が大きく勝ち越す1年となった。本局は横歩取りの出だしになると、互角の中盤から、豊島竜王が2時間17分の大長考から放った決断の一手から徐々に有利に。大駒1枚と引き換えに羽生陣を崩すことに成功すると、局面が進むにつれてリードを拡大して終盤に突入した。ところがここから形勢が二転三転する大激戦に。最終盤には一手ごとに勝勢が入れ替わるという一局になったが、最後は羽生九段が投了。これで豊島竜王は対羽生戦について5連勝。対戦成績でも22勝18敗とした。 続きを読む