将棋界において、不世出の棋士と言われる羽生善治九段。これまで数々の大記録を樹立し、将棋の棋士としては初めて国民栄誉賞にも選ばれたことでも知られています。50代に突入してもなお、第一線で活躍する姿は、多くの将棋ファンに感動を与え続けています。ここではその羽生善治九段の対局中継、さらには速報をどこでチェックするとよいのかをご紹介します。
羽生善治九段が活躍するのは約160人の精鋭が集まるプロの将棋界
プロ生活も35年を超えた羽生善治九段ですが、新たにプロ入りする棋士、引退する棋士の差し引きがあり、毎年約160~170人で構成されています。将棋人口が全国で600万人を超えると言われる中、上位1%にも満たない超精鋭の集まりで、アマチュアの全国大会優勝者でも、プロに勝つのは至難の業。一部の棋戦では、アマチュアが参加できるものもありますが、上位まで勝ち残れることはありません。
羽生善治九段のプロフィール
羽生善治九段ですが、1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。昨年、50歳を迎えましたが、2年ぶりに竜王戦でタイトル挑戦するなど、まだまだ第一線で活躍する力を維持しています。将棋を覚えたのは小学1年生のころ。2年生になったころに地元の将棋道場に通い始めると、そこからぐんぐんと上達。小学6年生時に全国大会で優勝するまでになると、プロの育成機関である奨励会に入会。そこからわずか3年でプロ入りと、あっという間に選ばれし者が集まる世界へと飛び込んでいきました。その後の活躍は将棋ファンであれば知ってのとおり。将棋界にある最多記録の多くには、羽生善治九段の名前が刻まれています。
羽生善治九段の主な成績
羽生善治九段が残してきた成績は、どれも将棋界で長く語り継がれるものばかりです。史上3人目の中学生棋士としてデビューしましたが、19歳2カ月で当時の最年少記録となる初タイトルを竜王位で獲得。一度無冠になった後、棋王位を獲得しますが、そこから実に27年9カ月に渡り、何かしらのタイトルを保持し続ける大記録を作ります。
1996年には、当時7つであったタイトルを全て保持する「七冠独占」を達成。また2000年度の成績は89局指して68勝と、いずれも最多記録を作ります。平成の将棋界を常にリードし続けると、タイトル数は99期、一般棋戦の優勝回数は45回といずれも最多記録を更新。現在、将棋界で活躍中の天才棋士、藤井聡太王位・棋聖が50歳までに99期を達成するには、残り32年で平均3つ以上のタイトルを持っていないといけないことを考えると、とてつもない記録であることがわかります。
この他にも通算最多勝や、将棋大賞における最優秀棋士賞の受賞回数など、今後更新する棋士が現れないのでは、と言われる成績がたくさんあります。
羽生善治九段が出場する棋戦
羽生善治九段は8つのタイトル戦、4つの一般棋戦に出場資格があります。どの棋戦でも最多記録を保持するほどの実績を誇り、近年では苦戦が続くこともありますが、プロ入り以来、年度別の勝率が5割を切ったことは一度もありません。各棋戦について、少し細かく見てみましょう。
羽生善治九段が出場するタイトル戦
羽生善治九段が出場するタイトル戦は全部で8つ。序列で並べると竜王戦、名人戦、王位戦、王座戦、棋王戦、叡王戦、王将戦、棋聖戦になります。タイトル戦ごとに挑戦権を得る方法には違いがあり、最高峰タイトルである竜王戦はランキング戦、最も歴史がある名人戦は順位戦というリーグ分けがあります。名人戦を除く7つのタイトルは、勝ち続けさえすれば、その年にタイトルを獲得できます。名人戦は、順位戦のA級で最も成績がよかった棋士が挑戦権を得られますが、B級1組で全勝してもA級に昇級するだけで挑戦権は得られません。羽生善治九段は、名人だった時期も含めて28期連続でA級以上を維持しており、これも大記録です。次回、タイトルに挑戦すると、もれなくタイトル100期の大記録をかけることになり、将棋ファン注目のシリーズになります。
羽生善治九段が出場する一般棋戦
一般棋戦は7つありますが、そのうち3つ(新人王戦、YAMADAチャレンジ杯、加古川青流戦)は若手棋戦とも呼ばれ、低段位や年齢が若い棋士によって争われます。羽生善治九段はこの参加資格から外れています。残りの4つ(朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯テレビ将棋トーナメント、将棋日本シリーズ JTプロ公式戦)は参加資格があり、このうち将棋日本シリーズは前年覇者、タイトル保持者、賞金ランキング上位者に絞られた棋戦です。その他の3つは、全棋士が参加するものになります。羽生善治九段がこの中で突出した成績を残しているのがNHK杯。過去11回の優勝歴を誇り、名誉NHK杯選手権者の資格を持つ唯一の棋士です。
羽生善治九段が出場した非公式戦
将棋界には、非公式戦と呼ばれるものもあります。通算成績などには含まれませんが、賞金などがもらえるものもあり、棋士は真剣に戦います。羽生善治九段は、この非公式戦でも8回の優勝歴があります。
羽生善治九段の名が入ったABEMAでの非公式戦
チェスが趣味でもある羽生善治九段の着想から生まれたのが「AbemaTVトーナメント」です。将棋界にある早指し戦は、公式戦であれば最短の将棋日本シリーズ JTプロ公式戦で、持ち時間10分・切れたら1手30秒未満・考慮時間各5分ですが、この棋戦では持ち時間各5分からスタート。また1手指すごとに5秒加算されるというもので、チェスで用いられる「フィッシャールール」がベースになっています。AbemaTVトーナメントは個人戦・団体戦合わせて、これまで計3回行われており、藤井聡太王位・棋聖が第1回、第2回の個人戦で連覇、団体戦では永瀬拓矢王座、増田康宏六段とチームを組んで優勝、実質3連覇を達成しています。また、羽生善治九段自身も参加しています。
羽生善治九段の対局が見られるサービス

羽生善治九段の対局が見られるサービスは複数あります。実際に対局する様子が見られる中継から、棋譜やコメントをチェックできるものまで、用途に合わせて活用すると、より対局が楽しめることでしょう。
羽生善治九段の対局が中継で見られるサービス
現在、将棋の対局中継を最も多く行っているのが「ABEMA」です。王将戦、銀河戦、NHK杯テレビ将棋トーナメントを除くタイトル戦・一般棋戦が中継されており、これまでにも羽生善治九段の重要な一局を配信してきました。中継時間も長いのが特徴で、感想戦も長く見られます。王将戦、銀河戦を独占で放送しているのが「囲碁・将棋チャンネル」です。最近ではネットでの配信も増えてきました。また、新聞社など各棋戦の主催者がYouTubeのチャンネルなどを活用してライブ配信する企画も生まれてきました。
羽生善治九段の成績について知れるサービス
羽生善治九段の数々の記録、成績をチェックするなら、やはり日本将棋連盟の公式ホームページが便利です。棋士別、年度別、棋戦別など、様々な条件で記録を調べることができます。また棋譜を確認するには、「日本将棋連盟モバイル(将棋連盟ライブ中継)」が便利です。対局についてリアルタイムで調べられるほか、過去の棋譜も検索すれば閲覧が可能です。
羽生善治九段のまとめ

今後も将棋界で長く語られる記録、成績を残し続ける羽生善治九段ですが、いち早くチェックするためにも、各種サービスを活用してたっぷり楽しみましょう。
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