今場所が大関初挑戦となった豊昇龍は夏場所六日目、その緒戦となった照ノ富士戦は全く相撲を取らせてもらえず完敗すると翌日の貴景勝戦は弱気になったのか、立ち合い変化で自滅していいところなく大関戦2連敗。しかし、モンゴル出身の21歳が本領を発揮するのはここからだった。八日目は朝乃山を立ち合いで押し込んだものの右四つの体勢で胸が合いそうになったところで右の内掛けが鮮やかに決まり、大関戦初勝利。翌九日目はもろ差しで前に出ながら右足で外掛けを放つと正代はたまらず腰から落ちた。