“現役最強”とも呼ばれる将棋の渡辺明名人(棋王、王将、37)が、大好きなぬいぐるみについて、キャラ愛が溢れるこだわりを告白した。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」に、渡辺名人は弟弟子の近藤誠也七段(24)、弟のようにかわいがる戸辺誠七段(34)とチーム渡辺を結成。昨年の準優勝に続き、今年は優勝を目指す中、3人でバッティングセンターに行き、交流を深めるという動画企画を収録した。その際、渡辺名人のぬいぐるみ好きのレベルが知れる、思わぬひとことが飛び出した。
ぬいぐるみと同じくプロ野球、特にヤクルトの大ファンである渡辺名人。バッティングセンターでの野球対決企画では、優勝者にヤクルトのマスコットである「つば九郎」の大きなぬいぐるみがプレゼントされることになった。2つの趣味が重なる賞品だけに、さぞ気合が入ると思われたところ、渡辺名人は「つば九郎、大好きだね」と、ここまでは予想通りのコメント。ところが次の言葉に周囲も驚いた。
渡辺名人 でもうち、つば九郎がいるんだよ。ルールとして、同じキャラクターのものは1個。今、つば九郎がいるじゃん、うちに。普段、おれ使ってるんですよ。「今日は今から神宮行くよ」みたいな。(2個あると)矛盾が生じてね…。
サラッと話したが、実に情報量が多いコメントだ。まず渡辺名人の家には、既につば九郎のぬいぐるみがある。これはヤクルトファンでぬいぐるみ好きなら自然だ。次に出てきあ「同じキャラクターのものは1個」が、渡辺家のルール。どんなに好きなキャラクターであっても“双子”設定はなく、同じ人間がいないように「1キャラにつき1個まで」ということになる。これは「矛盾が生じてね…」にもつながる。そして「普段、おれ使ってるんですよ」には、単に家に飾っているだけでなく、何か語りかけているような状況も想像される。実にキャラクター愛が溢れる内容だ。
結局、野球対決は近藤七段が優勝し、渡辺家に“2人目”のつば九郎が持ち帰られる事態は起きなかったが、この動画を見たファンからは「かっこよく説明しているけど、わけがわかりません笑」「相変わらずのぬいぐるみ愛の強さを発揮!」など、様々な反応が寄せられていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)