タイトル経験者・広瀬章人八段も緊張する初の正立会人「最も緊張するのが封じ手の開封です」
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 将棋の王位戦七番勝負第2局が7月13、14日の2日間に渡って行われている。藤井聡太王位(棋聖、18)と豊島将之竜王(叡王、31)という、現在のプロ将棋界における超トップ棋士同士の対局は、多くの関係者やファンから注目をされているが、この大一番が無事に行われるためにいるのが立会人。この王位で初タイトルを獲得した広瀬章人八段(34)が、今度は人生初の正立会人を務めることになった。「副立会人は何回かあるんですけど、正立会人は責任感が違いますね」と、笑顔の中にも緊張感を漂わせるが、何よりも気になっているのが2日目の朝に行う「封じ手の開封」だった。

【動画】封じ手を受け取る広瀬章人八段

 王位戦は持ち時間8時間の2日制対局。1日目の午後6時を迎えると、その時に手番となっている棋士が、次の手を紙に記して封じることになっている。2日制対局独特のものであり、対局者もファンも、封じ手が何であるかを考えながら一夜を過ごすことになる。

 正立会人は、対局者の状況を確認したり、開始を告げたりと、対局の進行を務める役割。その最大の見せ場が、この封じ手の開封だ。広瀬八段は「最も緊張するのが封じ手の開封ですね。この2日間の一大イベントです。何回も見てはいるんですけど、実際にやるとなるとすごくプレッシャーがかかると思います」と、少し顔を引きつらせながら笑った。

 しっかりと閉じられた封筒には、封じ手が示された盤面図が入っている。これにはさみを入れて、中身を取り出し両対局者に示す。落ち着いてはさみが使えるか、中身を切ってはしまわないか。対局再開時間である午前9時にうまく合わせられるか。作業としては決して難しくはないが、晴れの舞台ということを考えるほどに、将棋を指すより難しく思えてくるのだろう。果たして広瀬八段の立会人としての「封じ手デビュー」、無事に務められるか。

ABEMA/将棋チャンネルより)

1日目の封じ手
1日目の封じ手
お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第二局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第二局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
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