横綱の復活優勝はこれまでにも何度かあるが、これほどまでの“不死身”ぶりはまさに奇跡としか言いようがない。横綱白鵬の6場所連続休場明けでの賜盃は1968年秋場所、横綱大鵬の5場所を上回る最長ブランク優勝だ。しかも大鵬のそれは28歳の時。体力的にも想定内と言えるかもしれないが、白鵬は36歳でしかも進退を懸けた場所での全勝優勝という信じられない離れ業だ。