【米大リーグ】エンゼルス0-4ブルージェイズ(8月10日・日本時間11日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場したブルージェイズとのダブルヘッダーの第2試合で、100マイル(約161キロ)の剛速球がエンゼルスのホセ・イグレシアスの顔面付近を襲う危機一髪の場面があった。一歩間違えれば大惨事というボールだったが、イグレシアスは自ら「バットに当たった」とファウルをアピール。そのナイスガイな振る舞いに、「なんて正直者なんだ」「かっこいいよイギー」と称賛の声が上がった。
チームメイトである大谷のホームランを熱烈に出迎えるセレブレーションや、ここぞという場面で披露するショートの華麗な守備で、日本のファンからも「イギー」や「イグ兄」といった愛称で親しまれている名手イグレシアス。ダブルヘッダーのため最終回となる4点ビハインドの7回、先頭打者としてブルージェイズのクローザー・ロマノと対峙した。
カウント0-2からの3球目、ロマノが投じた渾身のボールがすっぽ抜けてイグレシアスの顔面付近に一直線。ABEMAで実況を務めた熊谷龍一アナも思わず「あーっと!」と声を上げた次の瞬間、ボールは咄嗟に仰け反ったイグレシアスのバットの根本付近を直撃して一塁側のファウルグラウンドへ。あわや顔面直撃の危険球だったが、尻もちをついたイグレシアスは怒る素振りを見せることもなく、自らのバットを叩いて「ファールだったよ」とクリーンに自己申告したのだ。
対戦相手との禍根を残すまいとするイグレシアスの紳士的な振る舞いを受けて、ファンからは「なんて正直者なんだ」「かっこいいよイギー」「ナイスガイやなあ」「漢の中の漢」「いいやつだなホント」「野球に真剣な男」といった称賛コメントが殺到。するとそんなフェアな態度に応えるように、ロマノは続く4球目でも強気に内角を攻めてイグレシアスをピッチャーゴロに打ち取った。両者の意地がぶつかり合った真剣勝負に「すげー度胸」「よくインサイド投げられるな」「肝がすわっとる」など、ロマノに対する感嘆の声も聞かれていた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)