【米大リーグ】アストロズ-エンゼルス(9月10日・日本時間11日 ヒューストン/ミニッツメイド・パーク)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場し、1回1死からの第1打席で、4試合ぶりとなる両リーグトップの44号ソロを放った。本塁打王争いが激化する中、42本と猛追してきた2位のペレス(ロイヤルズ)、ゲレロJr.(ブルージェイズ)に再び2本差。さらに、投手としても10勝目を目指す“投手大谷”を強力に援護する一発となった。
【中継】大谷翔平、103年ぶり「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」なるか
投手として2ケタ勝利を目指して出場した大谷だが、まずはバットで自らを援護した。第1打席、フルカウントから強振した打球は打球速度114.7マイル(約185キロ)、角度22度、飛距離368フィート(約112メートル)という弾丸ライナー。快音からあっという間にスタンドまで到達していた。
6、7月と打ちまくり、2カ月連続で打者として月間MVPに選ばれていた大谷だが、8月以降は打撃の調子が下降線。8月の月間打率は.202、9月に入ってもなかなか上向かず直近7試合では23打数3安打、打率.130と不振だった。一時は独走状態かと思われた本塁打王争いもペレス、ゲレロJr.が猛追し、前日までに大谷43本、ペレス、ゲレロJr.が42本と、わずか1本に迫る大激戦となっていた。投打に渡る活躍で、既にMVPは濃厚と言われる中、日本人選手として初のメジャー本塁打王という快挙に向けて、再び快音を響かせた格好だ。
大谷の投打二刀流は、この日が今季18試合目。前日までに20試合に登板し9勝1敗だったが、この1敗は投手のみでのもの。二刀流での無敗記録の継続、さらには1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」達成に向けて、自らのバットで記録に近づいた。
大谷の本塁打ペースは、この44号で年間50.6本に。トロイ・グロスが2000年に作ったシーズン球団最多記録の47本には、あと3本と迫った。また盗塁数23個と合わせて、既に「40-20」はクリアしているが、2007年のアレックス・ロドリゲス以来、史上5人目となる「50-20」も十分に到達可能な数字。さらにはメジャー史上初となる「50-25」も手が届く範囲だ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)