【米大リーグ】アストロズ10-5エンゼルス(9月10日・日本時間11日 ヒューストン/ミニッツメイド・パーク)
まさに解説者泣かせの一発だった。エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場。投手としては4回途中でKOされ、約3カ月半ぶりの2敗目(9勝)を喫したが、打者としては1回の第1打席に両リーグトップの44号ソロを放った。ただ、日米プロ野球で投手として活躍、エンゼルスにも在籍したことがある高橋尚成氏は、この試合を解説していたが、大谷について「投げた翌日が打つんで明日に期待…」とコメント。この直後に一発が飛び出し「言うもんじゃないですね」と苦笑いする一幕があった。
大谷は、この日が投手としては21試合目の先発登板。投打二刀流としては18試合目だった。今季は登板の前後でもオフを取らせないというマドン監督の方針もあり、打者としても試合に出続けた。この効果もあり、本塁打数では両リーグトップ。既にMVPは当確とも言われるほどの活躍につながった。
投手としてマウンドに上がる前に打席に入った大谷について、高橋氏は「インコースのツーシーム系の球を見せて、ファウルになって、スライダーで泳がせてというのが(アストロズ先発の)バルデスの理想。そこを大谷選手がしっかり叩けるかというのがキーポイント」と指摘していた。これに実況の節丸裕一アナも「大谷はスタメンを外れて休んだ後は打つ傾向にあります」と補足。前日は移動日でオフ、前々日も代打待機はしながら出場がなく、大谷にしては珍しく2日続けて出場がなかった。
ここで高橋氏は「投げる時は(打)率はあんまりよくないんじゃないですかね。投げた翌日がよく打つんで、明日が期待かなと思います」と続けたが、この直後に大谷はフルカウントから打球速度185キロに達する強烈な打球で、44号ソロをライトスタンドに運ぶことに。これには高橋氏も「打ちましたね。あまり言うもんじゃないですね。投げてる時はあんまり打たないとか。甘めの球をひとスイングで仕留めましたね」と苦笑いしながら、そのバッティングを称えていた。
これにはファンから「逆フラグありがとうございます!」「尚成さんフラグありがとう」といったコメントが寄せられることに。ただ、事前の解説通り、大谷が仕留めたのはインコース寄りのツーシームだったこともあり「まさしくツーシーム系」と、その的確なコメントに感心するファンも多かった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)