デュッセルドルフ(ドイツ2部)は28日、川崎フロンターレからの期限付き移籍で加入していた日本代表MF田中碧について、完全移籍で獲得することを発表した。2025年6月30日までの契約を結ぶ。

 現在23歳の田中は川崎フロンターレの育成組織出身。2018年9月15日に20歳でJリーグデビューを飾り、2018年と2020年のJ1リーグ優勝に貢献した。

 同選手は昨年6月26日、買い取りオプションが付いた1年間の期限付き移籍でデュッセルドルフに加入。今シーズンはここまでリーグ戦26試合とカップ戦1試合に出場している。4月8日に行われたブンデスリーガ2部第29節ハンザ・ロストック戦では、加入後初ゴールと初アシストを記録した。

 日本代表でも飛躍の1年となった。昨夏の東京オリンピックでU-24日本代表の主力として活躍し、ベスト4進出に貢献。A代表では昨年10月からスタメンに定着し、7大会連続7度目となるFIFAワールドカップ出場の立役者の一人となった。

 デュッセルドルフへの完全移籍に際し、田中は同クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「フォルトゥナは初日から自分を受け入れてくれましたし、このクラブは日本からヨーロッパへの大きなステップを可能な限り容易にしてくれました。デュッセルドルフはとても居心地が良いですし、これからより多くのゴールやアシストでチームの成功に貢献できればと思います」