国際サッカー連盟(FIFA)は19日、今年11月に開幕するFIFAワールドカップカタール2022の審判員を発表。史上初めて、3名の女性主審と3名の女性副審が任命され、日本の山下良美主審がその一人となった。
山下主審はフランスのステファニー・フラパール審判員、ルワンダのサリマ・ムカンサンガ審判員とともに、W杯史上初の女性主審の一員となる。また、女性副審には、ブラジルのネウザ・バック審判員、メキシコのカレン・ディアス・メディナ審判員、アメリカのキャサリン・ネスビット審判員の3名が任命された。
FIFA審判委員会のピエルルイジ・コッリーナ委員長は、「これは、数年前にFIFA男子のジュニアとシニアの大会に女性審判員を配置することから始まった長いプロセスの締めくくりです。私たちにとって重要なのは質であり、性別ではないことを明確に強調しています。将来的には、男子の重要な大会にエリートの女性マッチオフィシャルが選ばれることが、センセーショナルなことではなく、普通のこととして認識されるようになればと願っています」とコメントしている。
カタールW杯には36名の主審、69名の副審、24名のビデオマッチオフィシャルが選出された。主な主審には、28日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝を担当するフランスのクレマン・トゥルパン審判員、2021年のCL決勝を担当したスペインのマテウ・ラオス審判員、2020年のCL決勝を担当したイタリアのダニエレ・オルサート審判員、イングランドのマイケル・オリヴァー審判員やアンソニー・テイラー審判員らがいる。