元日本代表FWの城彰二氏が5月20日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で、同日に発表された日本代表のメンバーについて語った。
森保ジャパンは2日にパラグアイ、6日にブラジル、10日にガーナ、14日にはチリまたはチュニジアと国内で対戦。この6月シリーズに向けて、28人を招集した。
1996年のアトランタ五輪や1998年のフランス・ワールドカップに出場し、ラ・リーガのバジャドリーでもプレーした城氏は、まずCFの絶対的なレギュラーだった大迫勇也(ヴィッセル神戸)の招集外に言及した。
「大迫が外れたのは一つのポイント。チーム事情が良くない、本人の怪我などいろいろ問題があったと思う。意図的に外したのか、怪我なのかは分からないけど、他の選手はその座を奪おうとするからチーム的にはいいと思う。少し怪我していても入るかなと思ってたんだけど。そこがサプライズかな」
逆に、故障を抱えながら選出された冨安健洋(アーセナル)については、「選ばないほうが良かった」と見解を述べている。
「絶対的なディフェンダーで、どれだけできるか分かっているし、治療に専念したほうが良かった。日本で治すのかもしれないけど、基本はチーム管轄だから。多分出場しないと思う。だったら、違う人にチャンスを与えたほうが良かった気がする」
その冨安の状態が不安な最終ラインで期待されるのが、唯一の初招集となった伊藤洋輝(シュツットガルト)だ。
ブンデスリーガで揉まれ、飛躍的に成長した23歳については「チームでは3バックをやっていて、4バックはそれほど経験がないんだよね。いい選手だし、そこに対応できるのかと、思い切って3バックをやるかもしれない。新しい顔ぶれとして楽しみ」と期待を込めた。そのうえで、「出さなきゃダメ。呼ぶだけ呼んでそうしなかったら最悪。ぜひ使ってほしい」と続けている。
また、鹿島アントラーズで好調のFW上田綺世については、「大迫もいないしチャンス。出て結果を残せれば、その座を一気に奪える。世界相手にどこまで通用するか」とコメント。フランクフルトのヨーロッパリーグ制覇に貢献したMF鎌田については、「ヨーロッパでの評価が上がっているけど、チームと代表で戦い方が違うから、ひとつの駒として機能するのか、どこがポイント。乗りに乗っている選手だから頑張ってほしい」とエールを送った。
最後は「森保(一)監督は結果にこだわると言っていた。ある程度いいメンバーを選んだので、期待しましょう」と締めくくっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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