国際サッカー連盟(FIFA)は11日、不正が疑われているエクアドル代表選手についての調査を行うことを発表した。

この件は、チリサッカー連盟(FFC)が声を上げたことに発するもの。エクアドル代表のDFバイロン・カスティージョ(23)が、エクアドル代表選手の資格がないと訴えたものだ。

カスティージョは主軸選手としてカタール・ワールドカップ(W杯)南米予選の8試合に出場。チームのW杯出場に大きく貢献していた。

しかし、カスティージョは虚偽の出生証明書、虚偽の年齢を使っているとFFCが指摘。国籍を偽っているという異議申し立てをし、エクアドルのW杯出場権剥奪を求めていた。

FIFAは、この件に対して初めて反応。チリの訴えに関して、「FIFAはこの件に関連する懲戒手続きを開始するという決定を下した。エクアドルサッカー連盟、ペルーサッカー連盟には、自らの立場をFIFA懲戒委員会に提出することを求めている」と声明を発表した。

チリは、カスティージョがコロンビア出身であるという証拠を掴んでおり、無資格のまま予選を戦っていたのであれば、エクアドル代表のW杯出場権は剥奪される可能性がある。

なお、カスティージョが出場した全8試合の勝ち点を対戦相手に全て振り分けた場合、5位のペルー、6位のコロンビア、7位のチリの順位でチリが4位になり、出場権を獲得できる可能性が生まれる。

FIFAが正式に調査を行うことになるが、果たしてどのような結論が出るのだろうか。注目が集まる。