日本代表に初選出されたDF伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)が、30日にメディア対応を行なった。
現在23歳の伊藤は2021年6月にドイツ1部シュトゥットガルトへと期限付き移籍すると、当初はU-21チームでプレーする予定だったが、プレシーズンでアピールに成功すると、トップチームに合流。第3節にブンデスリーガデビューを果たすなど、リーグ戦29試合に出場し、1部残留に大きく貢献した。今月20日には買い取りオプションが行使され、完全移籍となることが発表されている。
FIFAワールドカップカタール2022に向けて重要な4連戦を迎える日本代表の中で、唯一の初選出としてメンバー入りを果たした伊藤は「W杯は小さい頃から目指していた大会。前回はサポートメンバーとしてロシアにいかせてもらいましたけど、その次の大会で食い込むチャンスをもらえたことがありがたい」と喜びを口にした。
さらに、自身のアピールポイントについては「左足でボールを持ったときの組み立てやゴールに直結するパスはドイツでも求められていたところなので、そこを日本代表のために出していけたら」と語った。
また、初の海外移籍をしたことで「人により強くいくところに関してはドイツにいった当初よりもどんどん良くなっている。周囲との連携もそうですが、マークが決まったらやり切るところはドイツにいって特に変わった部分かなと思います」と変化した部分について言及しつつ、「球際の部分やフィジカルの部分は全体的に伸びたと思うし、ポジションは後ろなので背後のスピード勝負などはより自信のついたところだと思うので自分のストロングとして生かしたい」とアピールを誓った。
さらに、ブンデスリーガを戦い終えた今シーズンについては「もちろん、コロナや怪我など最初は運もあって出場機会が回ってきて、結果的にそれを掴んだという形ですけど、左足での組み立てやフィードは自信を持っていたし、それがある程度通じた部分は感じていました。フィジカルの部分、スピード、体の強さ、球際の激しさ、ゲーム展開の速さも、そこは日本と差がかなりあると感じていて、慣れもありますけど、そこに適応できたという部分は成長したところだと思います」と振り返った。
そして、「チームでは3バックの左や、2センターの左、左サイドバックも含めて色々やらせてもらったので、代表チームで与えられたポジションで全力を尽くすだけです。求められる役割もそうだし、周りの選手に合わせてプレーできると思っているので、初招集なので、いろんな選手とコミュニケーションをとりながらやっていきたいと思っています」と初招集された日本代表での意気込みを語った。