日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)が30日、メディア対応を行なった。
7大会連続7回目の本大会出場を決定させた日本代表。前回のロシアワールドカップ・アジア最終予選オーストラリア代表戦では先制点を挙げてチームの本大会出場権獲得の立役者となったものの、本大会出場メンバーから外れた浅野は「前回のW杯が終わってから約4年経ちましたが、行けなかった時点で次のW杯に向けて準備をしてきました。ただ、前回同様、残りの半年がいかに大事かを理解しているので、ここからW杯までの時間を今まで以上に良いものにしたいです。ここからの競争が一番激しいので、自分ができることを全力でやるだけかなと思います」と意気込みを示した。
また、浅野は前回大会で落選した悔しさについて「悔しさを忘れることはないです。ただ、その悔しさがマイナスに働くことは1ミリもなく、その挫折があったからこそすぐに切り替えることができました。僕の中ですべてはつながっていると思うので、W杯に行けなかったからこそ、すぐに切り替えて準備をしようと決意しましたし、今のところはそれができていると思います」と告白。続けて「一番は間違いなくコンディションの部分かなと思います。なによりも大事なのは、まずケガをしないことです。ケガをせずに自分のチームに戻って出続け、そして良いパフォーマンスを継続する。一番難しいことですが、それが本大会出場に向けて、大事なことになると思います」と4年越しの悲願成就に向けて、コンディション調整に余念がないことを口にしている。
ロシアW杯終了後から浅野はハノーファー、パルチザン(セルビア)でプレーし、2021年夏にボーフムへ加入。今シーズンのブンデスリーガ27試合に出場し3ゴール4アシストを記録した同選手は「プレー面では結果として、色々なものを残せていませんが、一選手としてピッチでプレーするためのメンタリティやコンディション的なところで、多くの経験を積むことができました。1試合1試合の準備の仕方など、前回のW杯の時と比べて成長できていると感じています。残り半年もないですが、良い方向に向かっていけるように、これまで得てきたものを生かして良い準備をしていきたいです」とコメント。さらに、本大会でドイツ代表と同居した日本代表。4シーズンに渡ってドイツの地でプレーしてきた同選手は「ブンデスも攻守の切り替えのスピードは速いですが、奪った瞬間のスペースは(日本代表が)生かせる部分かなと思っています。実際、僕自身も普段からブンデスでプレーする時に意識していることです。チームとして“守”から“攻”への速さをもっともっと出していかなければならないですし、日本は前線に速い選手、前線と中盤には良いボールを供給できる選手が多いので、選手一人一人の長所が生きると思います」とドイツ代表攻略の糸口を明かしている。