サッカー男子の日本代表として2002年の日韓、2006年のドイツ、2010年の南アフリカと三度のW杯に出場し、現在は関東サッカーリーグ1部・南葛SCに所属する稲本潤一選手が歴代W杯のスーパーゴールに言及。第1位に1998年のフランスW杯で当時の日本代表である中山雅史氏(当時30歳)が決めたW杯史上では日本初となるゴールを挙げ「呂比須選手のあれ(ヘディング)は、果たして本当にパスなのか…?」と述べた。

【映像】「本当にパス?」W杯史上日本初ゴール

 1998年のフランスW杯で悲願のW杯初出場を果たした日本。しかし力及ばずグループリーグ敗退となった。そして、グループリーグ敗退が決定して迎えたジャマイカとの第3戦で、そのゴールは飛び出した。

 左サイドの相馬から入ったクロスをファーサイドの呂比須がヘディングで折り返すと、相手DFのマークをかわしノーマークだった中山が倒れ込みながら右足でねじ込んでゴールネットを揺らした。

 このシーンについて稲本選手は「日本のW杯初得点というのもあるし、前の2試合で予選通過の可能性もなくなった。そのなかでもしっかり点を取れた。日本の初ゴールをしたっていう歴史を刻んだゴールだった。印象深いゴールだった」と選出理由を説明した。

 さらに「奇麗なゴールでもなかった。呂比須選手のヘディングも果たしてあれは本当にパスなのか?」と続けて笑いを誘った稲本選手は「そういう小さいことの積み重ねでゴールというのは生まれてくる。やはりゴンさんらしいゴールだった。そこからの積み上げで今の日本代表がある。その1点の重みは価値があるもの。今の代表にも諦めずにやって欲しいし、そういうメッセージのあるゴール」と締めくくった。(ABEMA『FIFAワールドカップ歴代ベストゴールSP』)