イタリアまで完封してしまった

イタリア代表に攻め込まれても、アルゼンチン代表の守備は最後まで崩れなかった。

1日にウェンブリーでイタリア代表と対戦したアルゼンチン代表は、攻守が噛み合って3-0と快勝。どうしても前線のリオネル・メッシやラウタロ・マルティネスに話題は集中するが、今のアルゼンチンで見逃せないのは堅守だ。

中でも今回スポットを当てたいのは、イタリア戦でも85分間プレイしたトッテナム所属の24歳DFクリスティアン・ロメロだ。

ロメロは昨季アタランタでブレイクし、昨年6月のチリ代表戦で代表デビューを飾ったばかりの新星だ。しかしすでにポジションを確保しており、アルゼンチン代表のディフェンスリーダーとして最終ラインに君臨している。

ここまで代表キャップ数は11となっているが、凄いのはその内訳だ。11試合中、何と9試合がクリーンシートなのだ。ロメロが出場したゲームで失点があったのは、代表デビュー戦となったチリ戦(1-1)、その5日後に行われたコロンビア代表戦(2-2)の2試合のみ。昨夏優勝したコパ・アメリカ2021を含め、コロンビア戦以降のロメロは1失点も許していない。

その中にはライバルであるブラジル代表との2試合も含まれており、今回はEURO2020王者イタリアをも封じ込めた。アルゼンチン代表は32戦連続無敗と好調をキープしており、守備陣もワールドカップ本番へ向けてかなり手応えを感じているはず。

過去のアルゼンチンではロベルト・アジャラのような世界クラスのセンターバックがいたが、24歳と若いロメロはそうした存在になっていけるか。今のアルゼンチンを崩すのは容易ではない。