稲垣の2ゴールで名古屋が先勝

名古屋グランパスはルヴァンカップのプレイオフステージで京都サンガFCと対戦。第1戦を6-1と圧勝して大きく差を付けた。この試合で2ゴールを記録し、中心となった男が稲垣祥だ。

今試合もボランチで出場した稲垣は15分、タイミングよく前線へと攻め上がると右サイドからマテウス・カストロの折り返しに反応してゴールネットを揺らす。貴重な先制点をチームにもたらすと、49分にも古巣対戦となった仙頭啓矢から森下龍矢へのチャンスを作り、森下のシュートはGKに防がれたが、こぼれ球をマテウスが拾って最後は稲垣が追加点。欲しかった追加点を奪い、名古屋に勢いを与えた。

後半開始早々の得点で差を広げた名古屋が一挙6ゴールを決めて大勝を果たす。豊富なスタミナで攻守にわたって顔を出す稲垣。前半終盤に退場者を出し、10人での戦いを余儀なくされた相手に対し、彼の積極性は、名古屋の大きな武器となっていた。

また効果的なパスを出すこともでき、中盤で欠かせない存在となる稲垣。そのパフォーマンスは日本代表でも十分発揮できるはずだ。現在親善試合を戦っている森保ジャパンだが、絶対的な3人はいるものの、板倉滉をアンカーで起用するなど中盤の層は決して厚いとは言えない。今季から名古屋のキャプテンを務める男が、Jリーグでの活躍を経て代表で輝く姿も見てみたい。今後の躍進にも注目だ。