ブラジル代表は6月2日にソウルで開催された韓国との国際親善試合に5-1で大勝。6日には国立競技場で日本代表と相まみえる。
この「アジアツアー」に対して、不満を唱えたのはブラジル・メディア『UOL』のラファエウ・レイス記者だ。「なぜブラジルはヨーロッパ勢と対戦できないのに、アルゼンチンはできるのか」と題した記事で、セレソンのマッチメークに苦言を呈している。
レイス記者は、3年3か月前に行なったチェコとの親善試合(3-1)以来、ブラジルが欧州のチームと対戦していないと指摘。過去4大会のワールドカップは全て欧州勢(2006年フランス、2010年オランダ、2014年ドイツ、2018年ベルギー)に敗れており、「ファンの継続した懸念だ」と綴っている。
さらに、「ブラジル・サッカー協会(CBF)はこの問題について尋ねられると、ヨーロッパのチームとの試合をスケジュールするのは、カレンダーの問題でますます困難になっていると言う」と続け、その点は理解を示しつつも、「ブラジルと同じ南米のアルゼンチンはこれらの制限を受けていない」と主張。宿敵は今回、イタリア、エストニアと欧州で試合を組み、2019年9月にもドイツと対戦していると指摘している。
記事は、「イタリア戦はコパ・アメリカとEURO2020の王者を対決させるために南米サッカー連盟(CONMEBOL)と欧州サッカー連盟(UEFA)が調整したのは事実」としつつ、「他の2試合は通常のフレンドリーマッチだ」と伝えている。
「ブラジルとの違いは、アルゼンチン・サッカー協会が、ヨーロッパ勢との試合の不足を、取り組む必要のある課題として扱ってきたことだ。だから、欧州のチームと対戦する機会があれば、たとえ、それが弱小国エストニアであっても、無駄にしないのだ」
レイス記者は「一方、CBFは、ヨーロッパ勢ともっと頻繁に相対することを望んでいると言ってはいるが、このフレンドリーマッチを真の優先事項として扱っていない」と糾弾している。
たとえ、日本や韓国と比べても実力が落ちるエストニアであっても、アルゼンチンのように欧州勢との試合を組むべきだと考えているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】「ほんと神ってる」「GKをなめきっていて好き」と話題!韓国戦でネイマールがスローな助走から決めたコロコロPK