サッカー日本代表のDF板倉滉(25)は6日、キリンチャレンジカップ2022・ブラジル戦でフル出場。FWネイマール(30)とのマッチアップで見せ場を作ったこともあり、日本国内のみならず海外からも注目を集めている。

 セルティックの専門サイト『67 HAIL HAIL』は6日、「セルティックから関心を寄せられるイタクラ、ネイマールとの対戦で素晴らしいパフォーマンス」と見出しをうち、板倉滉のパフォーマンスに関する特集記事を掲載。

 記事内では「彼はキョウゴ(古橋亨梧)とともに、ブラジル戦のスタメンに名を連ねた。後半にネイマールがPKを決め、ブラジル代表が勝利を収めた。しかし、イタクラはこのPSGのスーパースターをいら立たせていた」と、ネイマールに対するアプローチについて綴られている。

 つづけて「イタクラは世界屈指の強豪を相手に堅実なプレーを披露したが、スタッツがそれを裏付けている。3度のブロック、3度のボール奪取にくわえて、一度もボールを奪われなかった。8度の地上戦のうち4度制している」と守備面でのデータを紹介している。

 その上で「アンジェ・ポステコグルーにとって最大の収穫のひとつは、このディフェンダーが試合を通じて多くのパスを通していたことだ。ブラジル代表の選手たちが激しいプレスをかけてきたにもかかわらず、イタクラは88%のパス成功率を記録した。42本のパスのうち37本が成功したのだ」と、同選手のビルドアップ能力を高く評価。

 「セルティックがイタクラを獲得するという確証もヒントもない。しかし、ブラジル戦でのパフォーマンスは、彼が大舞台で活躍できることを証明するための良い兆候である。今日、我々はイタクラについて多くのことを学んだが、控えめに言っても期待できそうだ」と綴り、板倉滉に対する評価を締めくくっている。

 板倉滉は昨年8月にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍。シャルケでは主力センターバックとして活躍し、クラブのブンデスリーガ昇格に貢献していた。

 しかし、買い取りオプションの設定額が590万ユーロ(約7億9800万円)と高額であることから、シャルケは同選手の完全獲得を断念。5月31日に退団が公式発表されると、セルティックやアイントラハト・フランクフルト、ボーンマスなど複数クラブが新天地候補に挙がっている。

 また、セルティックは昨夏にも板倉滉を巡ってシャルケと争奪戦を繰り広げていた。それだけにセルティックのサポーターや現地メディアは同選手の動向を追い続けているようだ。