ネイマールを筆頭とする強力なブラジルの攻撃陣を相手にしたパフォーマンスは、この夏の去就が注目される板倉滉の評価を高めたのだろうか。

 日本代表は6月6日、キリンチャレンジカップでブラジルと対戦し、ネイマールのPKによる1点で0-1と敗れた。板倉は吉田麻也とCBでコンビを組み、フル出場している。

 今シーズン、シャルケでブンデスリーガ2部優勝に貢献した板倉だが、クラブの財政事情からマンチェスター・シティからの完全移籍は消滅。ブンデスリーガのクラブや、日本人選手4名が在籍するセルティックなどからの関心が取り沙汰されている。

 セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』は、「世界の強豪相手に堅実なプレーを見せたイタクラのパフォーマンスを称賛だ」と、クラブの補強候補と言われる板倉の出来に賛辞を寄せた。

「『Fotmob』によると、試合を通じてボールロストはなく、3つのブロックと3つのリカバー。地上戦のデュエルは8回中4回勝利。空中戦のデュエルは1回で、それを制した」

「ただ、ポステコグルーを最も興奮させたであろう点のひとつは、試合を通じた配球の成功だ。ブラジルが高いインテンシティのプレスを仕掛けたにもかかわらず、イタクラはパス成功率88%を記録した。42本のパスのうち37本を成功させている」
 
 さらに、同メディアは「ゴール確実と思われた2度の場面でネイマールを阻み、彼やリシャルリソンを相手に場違いと感じさせなかった」と続けている。

「セルティックが彼の獲得に動くというヒントや確実なことはない。だが、大きな機会にステップアップする能力という点で、今回のパフォーマンスは良い兆候だ。今日はイタクラに関していろいろと学ぶことができた。控えめに言っても、有望な選手のようだ」

 セレソン相手の好パフォーマンスは、板倉がステップアップする後押しとなるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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