オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督が、UAE代表戦を振り返った。オーストラリア『シドニー・モーニング・ヘラルド』が伝えた。

7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア予選プレーオフが行われ、カタールのドーハでオーストラリアはUAEと対戦した。

日本代表も所属したグループBで3位となったオーストラリアは、グループA3位のUAEと大陸間プレーオフを目指して一発勝負に挑んだ。

日本が出場していてもおかしくなかった痺れる一戦。互いに失点のリスクを考え、クローズな一戦となる。

前半はゴールレスで終えると、後半早々にスコアが動く。53分、オーストラリアはショートカウンターからジャクソン・アーヴァインがネットを揺らした。

先手を奪ったオーストラリアだったが、その4分後に失点。ここからオープンな展開となると、84分にCKの流れからアジディン・フルスティッチが豪快な左足ボレー。これが決勝点となり、2-1でオーストラリアが勝利。ペルー代表との大陸間プレーオフに駒を進めた。

5大会連続のW杯出場まであと1勝と迫ったオーストラリア。アーノルド監督は選手たちのパフォーマンスを称えた。

「私はオーストラリアのDNAを選手たちに植え付けてきた。それはキック、ファイト、スクラッチ、そしてゲームに勝つためにしなければいけないことはなんでもするということだ」

「我々は彼らが引いてくることはわかっていたので、あまり間延びしてしまう試合はしたくなかった。試合中はずっとコンパクトに保っていた。次の試合に向けては改善していきたい」

「今夜は相手にとってスペースが少なかったと思う。何度か背後をつかれたが、良い反応を示した」

また、この試合の決勝点を決めたフルスティッチについても言及。トーマス・ロギッチが個人的な理由で代表を辞退し、代役として期待されて大仕事をやってのけたアタッカーをたたえた。

「多くのことを意味する。我々は、与えるべきではないゴールを与えてしまった。我々のクオリティにおいて、少し杜撰だった。ただ、頭を下げることはなかった」

「私はライン上にいる選手たちに『行くぞ』と声をかけた。試合をさらにコントロールすることができた。2つ目のゴールは、我々に相応しいものだった」

オーストラリアは13日にペルーと対戦。勝者がカタールW杯への切符を掴む。