日本代表DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)が9日、メディア対応を行なった。

 2日に行われたキリンチャレンジカップ2022のパラグアイ代表戦(4-1で勝利)にフル出場したものの、6日に行われたブラジル代表戦(0-1で敗戦)は出場機会のなかった谷口。南米勢の印象ついて改めて聞かれると、「球際の強さやずる賢さと言うか、審判にファールを取られないくらいのちょっかいを出す駆け引きなどは南米っぽいなという印象はありました」とコメント。また、ブラジル戦については「外から見ていて、選手一人一人のイメージ、同じ絵を描けている攻撃だと感じられた。すごく勉強になりました」と振り返った。

 さらに、「特にブラジル戦は出場することはできませんでしたけど、出た選手だとかは、結果は0-1でしたけど、それ以上の差があると痛感した選手がたくさんいたと思う」と大きな差をチームで感じていたことを明かしつつ、「僕も外から見ていて、まだまだ差が大きいと感じた。そこを埋めていく作業は一人一人、間違いなくやっていかないといけない」とさらなる成長を誓った。

「個人のところはできることを増やしていかないといけない。あれくらいのプレッシャー、ブラジルも前から来ている中で、自分たちのビルドアップを正確に確実に相手陣地に持っていく回数を増やさないといけない。その時に自分ならどうするかをイメージしながら見ていた部分もあるし、自分ならこうできるなというのも感じていた」

「逆にこっちが前からプレッシャーに行く時でも、自陣で人数かけて守る時間が増える。それは強豪国と対戦する時はある程度仕方がなく、割り切ってやることは多くなると思う。その分、目指すゴールとの距離は遠くなるので、プレッシャーをかけた時にできるだけ高い位置で引っ掛けてのショートカウンターはもっと鋭くやっていかないといけない。それができるようになると、もっとああいう強い国を脅かすような試合ができるのではないかと感じた」

 日本代表は今後、10日にガーナ代表(ノエビアスタジアム神戸)と、同14日にチリ代表またはチュニジア代表(パナソニックスタジアム吹田)と、2016年以来6年ぶりの開催となるキリンカップサッカー2022に臨む。

 出場が期待される谷口は「ガーナ戦に出場するチャンスをもらえたなら、まずはきちんとしたパフォーマンスを発揮したいのと、ゼロに抑えるのが僕らの仕事なのでそれを果たしたい。また、プラスアルファで自分が出たらこういったことができると示したいし、チームに変化をもたらせたらいいかなと思っている。自分が持っているものをすべて出すことはこれまでと変わらずやっていきたい」と意気込みを語った。