日本代表のMF三笘薫(ユニオン/ベルギー)が9日、メディア対応を行なった。

 昨夏にユニオンへ加入した三笘はジュピラー・プロ・リーグ第11節セラン戦でハットトリックを達成するなど、同リーグ27試合に出場し8ゴールを記録。初の海外挑戦でインパクトを残した同選手は、ベルギーで掴んだ手応えについて「身体能力の高い選手もウィークポイントはあると感じました。海外でプレーしたことでわかることも多く、相手の嫌がるプレーをするタイミングやポジショニングの優位性など、細かい動きでも相手にダメージを与えられることを実感しました。代表戦でも、そのような部分を通して試合を優位に進めることができればいいと思っています」と環境を変えたことで、サッカー観が深まったと口にした。

 6日に行われたキリンチャレンジカップ2022・ブラジル代表戦で三笘は、73分からプレー。レアル・マドリードに所属するDFエデル・ミリトンに対して、果敢にドリブル突破を挑んだものの、世界トップレベルを痛感した同選手は「スピードやフィジカルはもちろん、判断の速さやポジショニングの修正など、ピッチ内で冷静に、チームが優位に立つためのアイデアを増やしていきたいです」と改善点。続けて「プレーの幅を広げるという一言に尽きます。対峙した相手選手の選択肢を増やすことができれば、もっと怖い存在だと認識してもらえると思います。その為に、シュートやクロス、ドリブルのバリエーションの質を向上させていきたいです」と本大会に向けて、研鑽を重ねると言及した。

 日本代表は10日、キリンカップでガーナ代表と対戦。本大会出場を決めているアフリカの強豪国との一戦を前に、三笘は「個人の映像を見た限り、スピードやフィジカルがありました。ブラジルより速い選手もいると思います。そのような選手たちと勝負できるいい機会なので、スピードで勝てない相手にどう打開していくか、というところを見せていきたいです」と意気込みを示している。