日本代表DF伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)が、オンラインでのメディア対応を行った。
2日に行われたパラグアイ代表戦でA代表デビューを飾った伊藤は、6日のブラジル戦では出番が訪れなかった。ベンチから試合を見た印象を問われ、次のように答えている。
「あれが世界基準だと思うので、もしかするとワールドカップなどであれば0-0で勝ち点1というのもあったかもしれないですけど、これから自分たちが世界相手にどう勝つかを考えたとき、全てにおいて差があるなと感じた。所属チームでプレーするなかで一人ひとりが差を縮めることを考えてやっていかないといけない」
「(ピッチに立ったらやれるという自信は?)実際にピッチに立っていないので何も言えない。カゼミーロやミリトンの対人の強さは誰が見ても感じたと思う。そこに関しては僕自身との差もあると思うので、同じ守備的な選手としてその差を縮めていかないといけないと感じました」
また、ブラジルや普段プレーしているブンデスリーガと比較した、プレスの迫力や強度にも言及している。
「昨日の練習後、僕と谷口彰悟くんと一緒にいたときに、ブラジルの守備の迫力と迷わず来る決断力は自分たちにはないものだねという話は(森保監督と)共有できました。僕もドイツでプレーしていて、(ブンデスリーガの)相手の前線のプレスの掛け方や決断力、迫力は日本にはないものなので、そう言ったものを自分たちももっともっと身につけていければ。それには後ろの選手に対する信頼も必要なので、自分たちがどれだけマンツーマンになっても個で勝てるかが重要。チームとしても大事ですけど、個のレベルアップも含めてやっていきたいと思います」
「ブンデスではバイエルン、ドルトムント(のプレスの迫力)はもちろん抜けていますけど、ケルンやウニオン・ベルリンもそう。チームのプレースタイルや戦術によっても変わりますけど、基本的には前から来るチームが多い。そこに関してはもしかしたら、ブラジルも組織的で迫力はありましたけど、前線の選手よりもカゼミーロや後ろの選手の個の能力の高さが違ったかなと思います。
FIFAワールドカップロシア2018にはサポートメンバーとして参加。この4年間を振り返った伊藤は、「プロ1年目、2年目は相当苦しんだので(成長曲線は)イメージ通りではない」としつつ、「ドイツに行って、1部でシーズン通して試合に出れたのは、プレーもメンタル的にも自信になって成長できたと思います」と自身の成長に手応えを示している。「結果的にこのタイミングで代表に来れて、カタールW杯のメンバー入りのチャンスはあるので、感謝したい。W杯で代表が結果を残すチームの一員になれれば嬉しい。力になるために精一杯やっていきたい」と、カタールへの切符を掴み取る意気込みを示した。