日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)が9日、オンラインでのメディア取材に応じた。

今回の活動でここまでパラグアイ代表とブラジル代表の南米勢と対戦した日本代表。パラグアイには4-1の快勝を収めたものの、ブラジル相手には防戦一方に。最少失点に抑えはしたものの、世界との差を痛感させられる一戦となった。

今回が代表初招集となった伊藤だが「サッカーは十何年やっているので、初招集ですけど日本人の選手とスタッフなのでコミュニケーションは問題ないし、より高いレベルで楽しめてるなと思ってます」と、スムーズにチームに溶け込めた様子。また、「経験のある選手、ビッグクラブでプレーしてきた選手が多いので、あと1週間弱ですけど、その中でたくさんのものを吸収して帰りたいと思ってます」と、日本のトップレベルの選手が集まる環境で良い刺激を受けているようだ。

また、森保一監督とはU-21日本代表でAFC U-23選手権に参加した2018年以来の再会となったが、ブラジル戦後の練習で「ブラジルの選手の守備の迫力、決断力は自分たちにはないものだった」という話をしたという伊藤。本職はセンターバックだが、代表デビューとなったパラグアイ戦では左サイドバックで先発出場し、フル出場を果たした。

その試合では確度の高いサイドチェンジが光ったが、自身でもロングボールは武器の一つだと自負。森保監督とも話したという守備面も含めて、個人やチームの強みや課題を語った。

「サイドチェンジは僕のストロングポイントではあるし、(パラグアイ戦では)右サイドから変えて欲しかった場面ももちろんありますけど、あの時右サイドバックだった山根視来くんは狭いところでプレーできる選手なのでそれはそれで。逆に右サイドで起点を作って僕が攻撃参加できたところもあるので、そこはチームとしてどちらも強みだと思っています」

「ただ、外から見てたら(ブラジル代表の)カゼミロだったりミリトンだったり、対人の強さは誰が見てもわかったと思うんですけど、そこに関しては僕とも差はあるだろうし、同じ守備の選手としてはその差をもっと縮めていかないといけないなと思いました」

「僕もドイツでプレーしていて全体でのプレスのかけ方だったり、決断力や迫力は日本にはないものだと感じました。それにはチームとしても大事ですけど、個のレベルアップも大事になると思います」