日本代表MF三笘薫が9日、メディアのオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を決め、試しと競争のフェーズに入った日本。2日にパラグアイ代表戦、6日にブラジル代表戦を消化したチームは10日にガーナ代表と対戦する。
先発したパラグアイ戦に続いて、ブラジル戦も72分から出場した三笘はチームとしても世界との差を痛感したFIFAランキング1位国との対戦を経て、自らの課題を口にしている。
「スピードやフィジカルはもちろんだけど、判断の処理やポジショニングの修正だったり、ピッチ内でどれだけ格上相手に冷静に自分たちが優位になれるかという思考のところは改善できる部分が多かったと思う」
その課題を胸にカタールW杯出場国でもあるガーナとの試合を10日に迎えるわけだが、「ブラジルよりもスピードのある選手も多くいる」と分析。自らが活躍する道筋を続けた。
「そういう相手とやるのは良い機会。自分がスピードで勝てない相手にどういうふうに打開していくかがカギになる」
ただ、ベルギーでの欧州1年目で「身体能力がある選手でもウィークがあると感じた」と切り出し、「一つひとつの細かい動きでも相手にダメージを与えられる」と気づきも明かす。
そうした収穫をもって活躍が期待されるW杯だが、あと約5カ月後と目前。ここからのレベルアップは時間の勝負にもなってくるが、三笘は努力すべき点を明確に打ち出している。
「プレーの幅を広げるというひと言に尽きる。もっと相手に選択を与えて、怖い存在だと認識させるようなプレーをしないといけない」
「シュートのところだったり、ドリブルの形だったり、クロス、そういったところのバリエーションと質が求められると思っている」
ユニオン・サン=ジロワーズで公式戦8得点をマークした今季に慢心せず、本大会のメンバー入り、そして活躍にさらなるレベルアップの必要性を説く三笘。今後も大いに注目だ。