日本代表の主将であるDF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)が13日、メディア対応を行なった。
自身のコンディションについて「日に日に良くなっている」と語った吉田は、4連戦の最終戦となる14日のキリンカップサッカー2022・チュニジア代表戦に向けて「個人的にはケガをして出場していない時間が長かったので、最終節に出て、代表に帰ってきてコンスタントに試合に出るようになってコンディションが上がってきた。4試合の中でベストなパフォーマンスを発揮したい」と意気込みを口にし、次のように続けた。
「チームとしてはブラジル戦で感じたものを形にしなくてはならないと思っている。攻撃でも守備でも同じ強度ではなくても自分たちが目指すべきもの、本大会でやらなければならないことを意識して、想定して戦っていかないといけない。もちろん、いい形では終わりたいし、少しでもいい形を何度も作るというのが大事になっていくと思う」
今年8月に34歳となる年齢で11月から行われるFIFAワールドカップカタール2022を迎える吉田。現時点でどれくらい戦えそうかと問われると、「わかりませんね(笑)」と返答しつつ、本大会への自信をのぞかせた。
「いろんな特徴のある選手の特徴を活かす形に少しでも持っていきたいし、中盤の形も選手も変わってきている。確実に言えるのは2チームできるくらいの戦力で、いろんな特徴のある選手が揃うことが大事なので。どのポジションにも同じくらいのレベルの選手が揃わないといけない。その中で個々の色は多少違うと思う」
「大本のチームの幹を構築して、それにプラスアルファで選手の色が出る。例えばCBなら、僕と板倉(滉)、冨安(健洋)、谷口(彰悟)、伊藤(洋輝)とかタイプが違うが、そこで色を出せればいいと思っている。例えば三笘(薫)が持ったら一対一をさせるとか、なるべく早く三笘のとこまで持っていくとか、共通理解を深めていければいい。特に長い期間代表で今は一緒にいるので、そこは大きなプラスになっているとは思う」
また、サンプドリアとの現行契約が2022年6月30日までとなっている吉田は自身の去就についても言及。レベルの高いリーグでスタメン争いをするのか、それとも出場機会が確保されるクラブへと移るのがいいかどちらか大事かと聞かれると、「グッドクエスチョン。まさに僕が今考えていることですね」と悩んでいることを認めつつ、自身の考えを次のように明かした。
「やっぱ試合には出なきゃいけないなとは思います。ただ、落としていくのは簡単なので高いところに身を置きたい。それはW杯関係なしに、自分がサッカー選手として残り限られているキャリアの中で、高いレベルに身を置きたいというのが選手としてのシンプルな願いではある。そこが一番の願いですけど、そこは需要と供給の問題もある」
さらに、「この間、サンプドリアと満了するみたいな感じになっていたけど、それも正直まだわからない。サンプドリアは知っての通り、オーナーが逮捕されて非常に複雑な状況で、待ってくれと言われているのでどうなるかはわからない」と契約延長の可能性もあることを強調しつつ、「このままいけば満了となるけど、まだどうなるかわからないので、難しいですね。僕の願いとしてはよりレベルの高いところにいたい」と自身の願望について語った。