日本戦で大活躍のリバコビッチにバイエルン移籍の可能性が浮上

 ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーは、カタール・ワールドカップ(W杯)で無念のグループリーグ敗退後、スキーで右足を骨折してシーズンを棒に振る重傷を負った。チームは守護神の代役候補を探すなか、日本代表戦でも活躍したクロアチア代表GKドミニク・リバコビッチ(ディナモ・ザグレブ)の名前も挙がっているという。「CNN」トルコ版が伝えた。

 カタールW杯のグループリーグ初戦で日本に敗れたドイツは、決勝トーナメントに進出できずに敗退。オフを取っていたノイアーは、スキーをしに行ったというが、そこで負傷。手術を受けており、所属するバイエルンは、「私たちのキャプテンはスキーの事故で右足に残りのシーズンを欠場することになる負傷をした。彼はすでに手術をして、成功している。マヌ、リカバリーが上手くいくことを祈っているよ!」と声明を発表していた。

 ノイアーの代役候補には、コスタリカ代表の35歳GKケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン)らリストアップされているとされるなか、衛星放送「スカイ・スポーツ」のドイツ人記者フロリアン・プレッテンバーグ氏によれば、クロアチア代表のGKリバコビッチも「交渉の初期段階にある」という。

 リバコビッチは日本とのPK戦でMF南野拓実、MF三笘薫、DF吉田麻也の3人のキックをセーブ。ブラジル代表戦のFWロドリゴと合わせ、今大会PK戦で4つのPKセーブを記録している。データ分析会社「オプタ」によれば、これは1990年イタリアW杯のアルゼンチン代表GKセルヒオ・ゴイコチェア、2018年ロシアW杯のクロアチア代表GKダニエル・スバシッチと並ぶ史上最多タイ記録。日本代表の前にも立ちはだかった守護神の活躍は記憶だけでなく、しっかりと記録に残るものだった。

 W杯の活躍でドイツの名門バイエルンへの移籍を勝ち獲るとなれば、27歳のリバコビッチにとって大きなステップアップとなりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)