日本代表MF田中碧が(デュッセルドルフ/ドイツ)が13日、メディア対応を行なった。
田中は2021年2月に川崎フロンターレでシーズン開幕を迎えると、6月に同クラブからデュッセルドルフへ期限付き移籍。また同年夏には東京オリンピックを戦い、そのままドイツでのシーズン開幕を迎えた。14日に行われるチュニジア代表戦が今シーズンのラスト試合になることについて、田中は「明日で終わるので、先のことは考えていません。この1年半、自分の立場や環境が目まぐるしく変わる中、すごく色々なことを経験させてもらいました」と告白。続けて「最後、しっかり勝って終わることで、来季に向けてメンタル面にも良い影響を与えてくれます。シーズンが終わってからも、代表活動に参加させてもらえることはすごく光栄なことですし、その中でしっかりと最後まで戦って、勝利で幕を閉めれれば、まずはこの1年半が良かったと実感できると思います」と世界を経験したシーズンを振り返った。
咋夏に行われた東京オリンピックでは、すでにフル代表でも活躍するGKウナイ・シモンやMFペドリらを並べたU-24スペイン代表と、6月6日にはFWヴィニシウス・ジュニオールやFWネイマールらを擁するブラジル代表と対戦。世界トップレベルを経験した田中は「ブラジル戦ではボールを保持する時間が多少はありました。そこからスペイン戦との違いや変化、このチームならW杯でやれそうな感覚もありました。戦うだけの力はあると思いますし、それくらい素晴らしい選手が揃っていると一緒にやっていて感じています」と言及。ただ「世界トップを争う国にも素晴らしい選手はいるので、その中で個の差を埋めることは僕自身必要。チームスポーツである以上、チームとしての最大値を上げられることがサッカーの面白さであり、勝てるようになる唯一の方法だと思います。1試合通して、(強豪国と)近づいた手応えはないですが、チーム全体として突き詰めていければ、やり合える可能性はどんどん上がっていくと思います」と見解を示した。
また田中は「相手が強くなればなるほど、速攻と遅攻の使い分けが必要。如何に相手を押し込むかは、どの試合でも重要だと思います。もちろん、ショートカウンターで得点できるチャンスも沢山ありますし、実際にこれまでの最終予選でも、そのような形で点を取ってきました。前に速い選手も揃っていますし、チームの特長でもあるので、その部分を生かさない手はないと思います」と語りつつ、「ボールを保持して相手を押し込むと、自分たちの陣形を整えることや、相手のカウンターへのリスク管理もできる時間が増えることに繋がります。その時にピッチ上にいる選手をみて、どちらかに拘りすぎずに戦うことが大事。少なからずボールを握る展開を増やしていかないと、厳しい戦いになることは間違いないです。立ち位置や、パスの出し手と受け手のタイミングなどの調整、コントロールをしていく必要があると思います」と強豪国と渡り合う為に、戦い方を使い分ける必要があると口にしている。